2017年08月

本日ご紹介させていただきますのは神奈川県よりお越しのN様


2009年式のCB1300SBです


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ABSモデルでしたが過去にウチで全撤去しております



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今回のご依頼は当店オリジナルのエンジンマウントセット、ゴールドでございます


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更に店内探索が得意なN様、目ざとく中古のインジェクションカバーも見つけ出しご購入頂きました




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この度は誠にありがとうございました


さらに、車検のご依頼も頂きました


重ね重ねありがとうございます





第3ライダーのT・スズキがコースイン



あれ、今日はいつもパターン発生しないね?


俺へのネガティブキャンペーン終了でつか?


今回はアニジャくんネタ満載だからね


それならいいけど…




安定したペースで周回を重ねていくT・スズキ



昨年本人のペナルティではなかったにも拘らずピットストップを命じられたT・スズキ



今回第2ライダーのK・オトジャの報告では自らのペナルティーは無い



T・スズキは迷いもなく全力で走行を続ける



走行開始から50分ほど消化したその時



「すみませぇぇん、ゼッケン54番の監督さんいらっしゃいますぅぅ」



ピットロード側から女性オフィシャルが声を掛けてきた



「私が監督のY・テンチョーだが何か用かな?」



「タワーへ呼ばれてますので行ってください」



「た、タワー?何階だ?」



「3階です」



「さ、さ・ん・か・い?ペナルティーか?叱られるのか?」




「金で解決出来れば良いのだが…こうなったら彼の出番だな…」







副監督のアニジャさぁん、出番ですぞ、呼ばれてますぞタワー3階…」





「呼ばれてんのオマヘだろ、監督だろ、」





「何を言うてますのん、今この場所を離れるわけにはいかんのは見ればわかるであろう」




「シロートじゃあるまいし、オレはこの後の展開も考えないといけないしさぁ、そもそもこんな時のためにチミを呼んでいるのだからさ」




「給油スタッフだろ!」



「副監督だろ!」



「なにほ!こんな時だけ役職付けやがって!手当貰ってねぇっつうんだよ!!」



「なんだと!そーかっ!金か、金が欲しいのか!カネカネカネカネってぇ!」



「この貧乏人がぁ!!」



「言ったなぁぁぁ!!いくらテンチョーでもその言葉は許せん!!」




「やるのか?」



「やってやろうじゃないか!」



「いよぉぉぉし、表に出ろい!!ここじゃ他のお客さんに迷惑がかかる!」



「ピットの外に出ろぉぉい!!」



ポカポカポカポカポカ!




「すみませぇぇん、呼ばれてますから早く行ってくださぁい」




「旅の御方がどうかは存じ上げませんが口を挟まんでください!男と男の決着を付けにゃあいけんのです!」



「旅の途中の通りすがりの者では無くて筑波サーキットのオフィシャルです!」



「上からの指示です!!行ってください!!」





「よし、アニジャくんもうそろそろ芝居は終わりだ渋々ゆっくりと行ってまいれ」



「へい、かんとく!」




小芝居で時間を稼いだY・テンチョーとアニジャ、さすがにいつものお店で繰り広げている調子通りではあったがこの時のために更に台本の読み合わせにも時間をかけ完ぺきな演技を演じきったのである




タワー3階でキッチリ腰90度で頭を下げるアニジャのシルエットがピットからも確認できた




その哀愁漂う、そして昨年も見た光景、タワー3階で頭を下げ続ける副監督のシルエットにスタッフ、ライダーの頬を涙がつたうのであった




アンタ…サイコーに素敵だ…




こうしてアホヤマ劇場でT・スズキの走行時間を稼いだチームHKS



Y・テンチョーの元へタワー3階のアニジャから入電



「T・スズキのイエロー無視で~す、写真確認しましたぁ」



「間違いなくやっちゃってまぁぁす!証拠、動かないでぇぇぇす!」



今回は自らのペナルティーで2年連続のブラックフラッグを振られることとなったT・スズキ



この時T・スズキはすでに60分の走行を終えていた



タワー3階から戻ったアニジャが監督から指示を受け、H・シモジに伝達



「HKSとして最後のライダーそしてチェッカーを受けるH・シモジにこう伝えてくれ」



「最後はYouにチームの命運を掛ける、そのためにYouの走行時間を増やすことになった、レースが終わったらゆっくり休むといい、バカンスを楽しめ」と…



アニジャがH・シモジがスタンバイする、チームテントへ走る…



「どうだった、H・シモジのスタンバイは整っているか!」



「テントに居ません!トイレでうんこしてます…」



「この切羽詰まった状況でか…」



「予想外の出来事だ、彼のウンコ時間を稼ぐための台本は用意していない…」




時を同じくしてコース上のT・スズキにブラックフラッグが降られる



程なくスムーズにオフィシャルの待機した指定停止位置でピタリとマシンを止め動じることなく冷静なT・スズキ



そりゃそうだろう、ほんの数か月前に同じシチュエーションを経験しているのだから



10秒の停止中に監督からの指示がヘルメット越しのT・スズキに伝えられる



「Mrスズキ!全開で1周回ってピットインだ!ピットロードの速度超過に気を付けて!!」


静かに頷くT・スズキ


「OKだ…」



T・スズキはその僅か100秒後に、ギリっギリで間に合った最終ライダーH・シモジにマシンを委ねた



H・シモジはその300秒前より確実にウエイトが軽くなっていた…



T・スズキは予定の走行時間を短縮されたが、すがすがしく最後のレースを終えた



イエロー無視は重大なルール違反である、肯定の余地は無い



しかし、昨年の愛に満ちた彼からは想像も付かないアクシデントだった



今年の我々は違う…



ライダー・スタッフ全てが同じ目標のために全力を尽くしている…



まだ、残り時間80分もあったこの時



ストップアンドゴーペナルティーの影響で、ポジションを落としたこの時…



監督Y・テンチョーは表彰台を確信していた…



女神は微笑むと…



つづく

今回ご紹介させていただきますのは県内よりお越しのT様


2011年式のCB1300SFです


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今回のご依頼はヤマモトレーシングさんのチタンエキゾーストナットの取り付けでございます



2011年式ですので8mmタイプ


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長いこと使ってますとメッキ処理がされているとはいえ少しづつ錆びてきてしまうエキゾーストナット



これで錆とはおさらばです



カラーは陽極酸化処理でマジョーラブルーです


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美しいです…



ステッカーのリクエストも頂戴しましたので貼り付けさせていただきました




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このたびは誠にありがとうございました


さらに!次回ゲイルスピードGP1-Sへの交換のご依頼も頂戴し重ねて御礼申し上げます





なあ、俺のCBR600Fは何mmだよ


俺も付けちゃおうっかなぁぁ 「ちたんなっと」 とやらを




「みとなっとう?」



チタンナットだよ!!
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金もないのに無理しなさんなって





金ならあるさぁ、オーダーしろよ!



何ミリだよ!









辺見えみり…




ざけてんじゃねぇよ!!







第2ライダーとしてコースINしたのは、殆どレース経験のないK・オトジャ



はい!話題変わりましたぁぁ!



いつもの定型パターンですぅぅ!!




普段はVFR800Fでツーリングを楽しむバイク乗りだ




しかし、K・オトジャはこのレースのためにスポーツ会員も取得し積極的に練習に励んだ



この前向きに取り組む姿勢…



偶然にも誕生日を同じくするアニジャ君にも見習ってもらいたいものだと監督Y・テンチョーは常に願って止まなかった



クラス5位でバトンを受け取ったK・オトジャは練習の効果が如実に表れ安定したタイムでそのポジションを死守し続ける



彼に出されたボードには終始ポジション「5」が提示されていた



監督の予想をはるかに超える走りだった



70分の走行を終えピットインをするK・オトジャ



監督から「ピットインのラップもピットロード入口前まで全開で走ってこい」という指示も忠実に守り



マシンを第3ライダーT・スズキに預けた



毎回給油を行うスタッフは幾度も練習を重ねたアニジャ&T・ミノグチ



ガレージサム製のクイックチャージャーの性能を最大限発揮し、計3回の給油を完璧にこなしたのである



ここまで完璧なレース運びを展開してきたチームHKS



しかし、この後 勝負の女神は我々に試練を与えることとなる…


つづく

本日ご紹介させていただきますのは茨城県よりお越しのO様


CB1300STです

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今回のご依頼はヤマモトレーシング製インジェクションボディ&ガレージ414製レーシングカムシャフトへの交換でございます



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追加でヘッドカバーのちぢみ塗装のご依頼も頂戴しました



どうせ外すヘッドカバーですので別依頼ですと作業代も別途掛かってしまいますので同時のご依頼ですと、当然ながらヘッドカバー交換工賃は0円でございます



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大変お時間を頂戴しまして申し訳ございませんでした



この度は誠にありがとうございました



140馬力超のCBを楽しんでください



次は…ホイールですかね…




ほら!またおねだりして‼



おっ、アニジャくん小遣いのおねだりに来たね



すみませんここのところ意図的に悪意をもって我が家が貧乏であるかのようなイメージ付けに余念が無いようですが何か私に恨みでも…





迎えた決勝は天候不順





だ!か!ら!




投げかけてますよぉ、


突然会話が途切れてますよぉ、




今にも雨が落ちてきそうな雲で空は覆われていた



決勝中のタイヤ交換を担当するのは監督Y・テンチョー&副監督K・アニジャ



当日も何度も納得がいくまで、繰り返し練習に励んでいた



くじ引きで決まったスターティンググリッドは23番手




午前11時



日章旗が振り下ろされ5時間の戦いの火ぶたが切って落とされた



コースの反対側から全力で走ってマシンにまたがるのは第1ライダーメカ・神ジョー



昨年のスタートミスの反省から第2ライダーのK・オトジャが全力でマシンを押し出す



監督が決めた作戦はまずアベレージの速いメカ・神ジョー90分の走行ででポジション決め



第2ライダーK・オトジャ、T・スズキ、アンカーのH・シモジへそれぞれ70分の走行でバトンを繋ぎ、メカ・神ジョーが築いたポジションを守り切ると言うものだった



今回一番練習したメカ・神ジョーは監督の期待通りの走りでクラス5位総合6位で第2ライダーのK・オトジャへライダーチェンジ



前を走る獲物を追い、闘争心剥き出しのメカ・神ジョーに出されたボードのポジションには常に6位



総合順位を提示したのはその闘争心を最大限引き出すためだった



5時間もの間ボードを出し続けたスタッフは緊急招集されたY・シライシ



チームに合流したのは決勝当日



その豊富な経験を認めていたY・テンチョーはいきなり当日サインボード兼ストップボード兼消火器係を彼に託した…



Y・シライシの仕事は完璧だった



つづく

本日ご紹介させていただきますのは東京よりお越しで初めてご依頼をいただきましたM様


2008年式のCB1300SBです


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ご依頼はヤマモトレーシングさんのセパレートハンドルの取り付けでございます


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今回はブレーキ、クラッチマスターがSTDのままでしたのであまり苦労もなくスムーズに進行しましたでしょうか



ただ、どうしても気になってしまうのがトップブリッジに残るハンドルポスト取り付け部



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最初はラバーマウントで圧入してあるだけかと思いプレスで押してみたりしてみましたが



取れません…



最後は頼みの綱のガレージサムさんへ



チュイイイイン!!




ガガガガガガガガ!!




過去に完全撤去したのは一度だけ県内のM様のみ



乗りかけた船でした



大変申し訳ございませんが現在は承っておりませんので足カラーズ




気になるお客様は同じくヤマモトレーシングさんからトップブリッジ発売されております



さすが!痒い所に手が届いてます




来年3月までにウチもオリジナルトップブリッジの発売をもくろんでおりますので待てるお客様はご期待ください





しゅんごいの造ります!!



シレっと宣伝したな!



勢いに任せて!



金の亡者が!



おっこれはビンボー村の住人アニジャ君じゃないか



今日も金をせびりに来たのかい








だから貧乏じゃねぇーつうの!!



親が見てたらどう責任
とんだよ!!





チームHKS 最後の参戦となった2017年




やっぱりね!もう分かってましたっ




エースK・ブンゲン不在の中選ばれたライダーは


チームオーナー T・スズキ


同じくチームオーナー H・シモジ


加えて メカ・神ジョーにK・オトジャの4名体制


目標は表彰台


過去のリザルトから導き出した目標周回数はフルコースコーション無しで230ラップ


ここからピットストップのロスタイムを引いて諸条件を考慮し設定したアベレージタイムをライダーに伝える


目標を設定されたライダーは例年になくサーキットへ向かい練習に励んだ


早々に目標タイムをクリアーしたのはメカ・神ジョー


ほどなくK・オトジャもクリアー


T・スズキは苦戦していたが昨年のチームベストをたたき出すなどいざ本番には強い


例年アベレージタイムが安定して速いH・シモジも心配は無かった


今までおろそかにしていた燃費計算も精度を出すため何度も計測し計算した


ピットクルーの練習も店の工場前で何度繰り返し行った


「言っとくけどなぁ!俺たちピットクルーは毎年真剣にやってんだよ!」


「真剣にやってねーのはチームの方だろ!」



副監督兼クイックチャージャー担当のアニジャが吠える



しかし、給油練習をこれまでになく真剣に取り組んだアニジャはさすがだ



給油の相棒となるT・ミノグチとのコンビネーションもバッチリだった



さらには副監督としてタワー3階に呼ばれた際の腰の曲げ方キッチリ90度!の練習も怠らなかった




高島政伸ばりの「ウチのライダーが…申し訳ございませぇぇん」も板についてきた



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チーム、ライダー、スタッフが初めて同じベクトルを持った



一方で、ライダーは日々速くなっていった


が、


監督Y・テンチョーは楽観することなくライダーとのミーティングの度に常に2つのことを伝え続けた


1つ、本番では個々のベストタイムは狙わない、チームの勝利のみに集中すること


もう1つ!みんなで仲良くやるレースはしない!相手を抜くときには危険の無い範囲で遠慮なく抜き去る!そこに愛は要らない!と


これには昨年起きた象徴的な出来事に由来していた


レース終盤、H・シモジがイエロー無視をしたと判断されペナルティーの裁定が下った


既にライダーチェンジを済ませておりコース上で走るT・スズキにブラックフラッグが降られピットストップペナルティが課せられた


事情が分からないT・スズキはレース中にもかかわらずその時こう思っていたことをレース後の打ち上げで明かした


「ん?なんで俺にブラックフラッグ?」



「そおかぁ、分かった、前走者の抜き方がえげつないからだ!」



「愛が無いからだ!!」



「…」



「私も長年レースやってきましたが、明らかなラフプレーは別として抜き方に愛があるかどうかでブラックを振られたライダーを見たことが無いのですが…」



「え~本当?絶対そうだと思ってた」



このチームの住人は愛に満ち溢れていた…



悪いこととは言わないが、我々がやっているのはライバルを抜き去り前に出てナンボのレースなのだ


競争なのだ!


その事を前夜のミーティングまで言い続けた…


ついでにミニバイク耐久の前日に行われた監督自らのレースが5位だったことを伝えたのであった


久しぶりに前監督T・ミツイも観戦に訪れたY・テンチョーのレース



Y・テンチョーは大人の取るべき行動をこんこんと、しつこく、何度も何度も諭したのであった



大人のとるべき行動を、大人げない大人が延々と…



表彰台は6位まで乗れると


世話になってる人をさておいて上回る結果を残した場合


その人はどう思うだろうかと


皆考えてほしいと…



目指すは…



そう!




6位!!




俺に恥をかかせんなってことを!みな肝に銘じておけぇぇぇい!!



と深夜に及ぶまで滾々と監督Y・テンチョーは語り続けたのである


そして我々は2017年6月18日決勝当日を迎える


つづく

ヤマモトレーシングさんのチタンエキゾーストナット


これまでは8mmしかラインナップになかったので、2007年式以前のCBにはスタッドボルトを変えないと取り付けができませんでした


この度、強い要望があったかどうかは定かではございませんが2007年式以前のCBにも取り付け可能な7mmが発売されました

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既に7mm2台分8mm2台分注文を頂いておりましたので…



32個、並べてみました…





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積んでみました…






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ピラミッドしてみました…



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完全に遊んでんな



しかもチタンナット62,208円分 カッコ税込みカッコ閉じ で…



何て贅沢な…


しかも、ヒマか?





おう、これはアニジャくんひさしぶり



貧乏な家に育ったチミにはちと残酷な光景だったかな



これは、配慮が足りなかったようで申し訳ないことをしたね




ウチはビンボーじゃねーよ!!






こうしてHKSは幾度となく筑波でばーべきゅう…いや、たいきゅうに挑むもことごとく惨敗をくりかえしていた




また急に変わんのかよ!




皮肉なことに、コースで繰り広げられたレースの結果とは裏腹にパドックで繰り広げられたバーベキューのクオリティーは年々目を見張るほどの向上を遂げていた



ある年のミーティングという名の飲み会の席



その年ももライダーが集まり参戦計画について話し合っていた



K・ブンゲンが切り出す


「もうそろそろちゃんとやらないっすか?」


「レースしに行ってんすから?」


「昨年のハンバーガーはイマイチだったかい?」


「飯の話してるんじゃないんすよ」Y・てんちょーも会話に加わった


「じゃあ、今年はポテトも加えてLLセットみたくしちゃう?」





「ダメだこりゃ、伝説の名監督T・ミツイを呼んでおけば良かった…」



T・ミツイ…



オートショップアオヤマがレース活動を開始した創成期時、初代総監督を務め



筑波で行われていたST600クラスによる耐久レースに於いて



Y・ヒラタ、T・ナガシマ、Y・ナカヤマ、K・ブンゲン、Y・テンチョーを擁し



第1回大会こそ9位で終えるものの



第2回大会には優勝、第3回大会でも2位を獲得し



スプリントレースに於いてもその黄金時代を築き上げた名監督だった



そのT・ミツイの元でライダーを務めていたのがK・ブンゲンでありY・テンチョーだったのだ



以前の表彰台常連ライダー達がT・ミツイを熱望したくなる気持ちは当然だったのだ



それから数年後の2017年





現役を退いていたT・ミツイに替わりY・テンチョーが監督に就任した



この時、既にK・ブンゲンはチームを去っていた…


エース不在の最後のレース…


奇跡が起きる…



つづく

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